ダークウェブと暗号資産の探求レポート

ネットの裏情報を研究する雑記備忘録

ダークネットを使ったジャーナリズム

サイバー戦争は常時起きている

検閲を回避できる匿名ネットワークとして機能しているtorネットワークは、俗にいうダークネット、ダークウェブと呼ばれ世間一般的に広まっている。そのイメージはと言うと麻薬、児童ポルノ、偽造文書、武器、ハッキングツール、など普段我々が目にするインターネットではなかなか見ることのできない違法性のあるやり取りが目に付きやすく「ダークネットは危険だ」というマイナスのイメージを持っている方も多いだろう。

ダークネットではサイバー戦争(攻撃)に関してみて行くとサービスの一環としてハッキングやDDOS攻撃を金で請け負っているところも多々ある。国籍を超え金で動く人間もいれば、逆に政府公認で行っているところもあるだろう。(あくまで憶測の域)実際どういった経緯で誰が何の目的でサイバー攻撃をしているのかは千差万別だが、サイバー攻撃は事実として日常茶飯事として起きている。

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※このデータが本当かどうかはこれも定かではないが・・・
このように今の社会は情報戦争が常態化している。

匿名だからこそ出来る情報のリーク

ここで先日起きたニュースを一つ切り取って話題を展開していくと情報戦争は表でも裏でも起きていて、日本で目新しいのは日産のカルロス・ゴーン氏の逮捕は展開としては非常に興味深いことになっている。

このニュースの詳細を知らない方はニュースを見返してくれ

 


「今起きていることは陰謀」 カルロス・ゴーン元会長のビデオメッセージを公開

 

カルロス・ゴーン氏(容疑者)はビデオの中で名前を挙げたようだが、「それを列挙するには法的な問題がある」という弁護士の意見により抜粋しての動画公開になったわけだが、このような場面で第三者ならびに第三者を装い匿名ネットワークを使って情報をリークするということが可能だ。

こうした使い方で有名なのは、何といってもWikileaksだろう。

torネットワークを使ったジャーナリズム

WikiLeaksは国家機密を暴露したりするので首謀者であるスノーデン氏は国を追われ亡命することになった。Wikileaksを推奨するわけではないが一般人である多くの人々は一部の権力者になかなか意見をするということはし難い。たとえ明らかに間違った方向に進んでいることに気付いていたとしてもなかなか指摘できないという状況に直面している人もいるだろう。ここ近年では不正もSNSなどですぐに暴露され拡散スピードも上がってきてはいるが実際に秘匿性の無い状態で暴露等をした場合、カルロス・ゴーン氏のように「法的な問題」が生じる場合が出てくる。例えば名誉棄損やプライバシーの侵害、威力業務妨害などだ。本来は称賛されるようなことだったとしても権力によって握りつぶされたり、大衆の印象によって予期せぬ方向へ炎上することだってある。公開したことで自分が居ずらくなるというような反動を直に受けることになり中々こうした行動をとるには勇気のいる事だが、torネットワークを使い身元を伏せたうえで事実を公開(不正な情報をリークする)といった行動も取りやすくなる。

ダークウェブにはこうしたジャーナリズム的な使い方をしている人たちも多く存在する。こうした方向性で見て行くと社会をより良くして行こうというポジティブな方向性で匿名ネットワークを使うことも出来る。

 

PS.

暴露した側が必ずしも正しいとも限らない。